Amazon.co.jp: 闇祓【電子特典付き】 (角川書店単行本) 電子書籍: 辻村 深月: Kindleストア
「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。
身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!
以下、あらすじと感想。
優等生で誰にでも優しい澪のクラスに転校生の白石要がやって来る。
誰とも喋らず食事も摂らない要。
なぜか澪をいつもじっと見つめている。
学級委員の澪は親切心で要に学校を案内するが、「今日、家に行っていい?」と聞かれ、不気味な様子に思わずゾッとしてしまう。
その出来事を憧れの神原先輩に相談すると、先輩はその日から澪を心配して送ってくれるようになる。
しかし段々と先輩の行動はエスカレートして。。。
普段ホラーは読まないのですが、辻村さんのたまにあるホラー物を手に取ってしまいました。
”冷たい校舎の時は止まる”を読んだ時に学校で働いていたので、怖くて夜の消灯をダッシュで行ったのを思い出しました。
今回はホラーだけど人怖の分類でしょうか。
闇祓とは”闇ハラスメント”のことを指しているようです。
【闇ハラ】
精神、心が闇の状態にあることから生ずる、自分の事情や思いなどを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動・行為。本人が意図する、しないにかかわらず、相手が不快に思い、自身の尊厳を傷つけられたり、脅威を感じた場合はこれにあたる。やみハラスメント。闇ハラ。ヤミハラ。
とのことです。
「こういう人、たまにいるよね」なのですが、これの過剰バージョンが今回のお話の怖さなのです。
モラハラしたり、マウント取ったり、依存したり、過干渉したり。
お化けより人の心の闇が一番怖いってことですかね。
怖いの苦手なのに、「これはどうなるの?」とページをめくる手が止まりませんでした。
あなたは闇ハラをしていませんか?
気になる方は是非読んでみて下さい。