*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
*第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編
*第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
*第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇
彼は殺人犯ではないと証明する。
それが、わたしの自由研究。
ブリティッシュ・ブックアワード受賞
Amazon.comで7000レビュー
英米で大ベストセラーの謎解きミステリ!
以下、あらすじと感想。
イギリスの高校生のピップは、夏休みの自由研究でその街で起こった殺人事件を研究する。
スクールカースト上位の女子、アンディが行方不明になり、犯人とされたのは彼女の恋人だったサル・シンだった。
しかし容疑者となったサルは森の中で自殺した。
サルに優しくされた経験のあるピップはサルが犯人だとはどうしても思わず、自由研究にかこつけて殺人事件の再調査を始める。
まずサルの家族に話を聞くために家を訪ねると、弟のラヴィと出会う。
ピップの思いを知ったラヴィがここからワトソン役になる。
調べるごとに出てくる容疑者の数々。
アンディの父、ピップの親友の姉、アンディと仲が悪かった同級生の女子、サルと仲が良かった男友達、薬の売人。
果たして犯人は誰なのか。
本当にサルの犯行なのか、それとも真犯人がいるのか。
そして行方不明のアンディは死んでしまったのか生きているのか。
女子高生の自由研究と思えないくらい行動力があり、危険も顧みず立ち向かうピップが本当に勇気があって素晴らしいです。
スピード感があり飽きさせない展開なので、一気に読んでしまいました。
翻訳特有の違和感のある文ではなく、読みやすい文章でした。
程よく友情やラブストーリーもあり、そういう面でも楽しめる作品だったと思います。
ピップは優等生だけどユーモアがあり、曲がったことが嫌いな感じのキャラがよく立っていると思いました。
その行動力で危ないことにも巻き込まれてしまうけど、いつもピンチの時にはラヴィが助けに来てくれる。ヒーローの男の子も魅力的に描かれていました。